1. 契約書で、先に見る5つのこと
契約書に分からない表現があれば、管理会社に該当箇所を示して確認します。連絡後は、受け付けられた解約日をメールや書面などで確認できるようにしておくと、予定の食い違いを見つけやすくなります。
- 解約予告期間:いつまでに、誰へ、どの方法で連絡するか。
- 解約日と賃料精算:日割りの扱い、月途中に退去する場合の計算。
- 退去立ち会い:予約方法、当日の担当者、室内に荷物を残してよいか。
- 原状回復や清掃に関する条項・特約:契約書の該当箇所を確認。
- 鍵・設備・駐車場:返却物、付属品、別契約の解約が必要か。
2. 退去当日を、4つの作業に分ける
搬出後の掃除で水道や電気を使うなら、その時間より前に止まらないよう契約先へ相談します。立ち会い後に旧居へ戻れるかも確認し、取り残した荷物の回収を前提にしない段取りにします。
| 作業 | 確認すること | 確認先 |
|---|---|---|
| 搬出 | 作業時間、車両の場所、共用部の養生条件 | 引っ越し業者・管理会社 |
| 清掃・最終確認 | 荷物の取り残し、設備、ゴミの搬出 | 自分・同居人 |
| 退去立ち会い | 予約時刻、状態確認の進め方 | 管理会社・貸主 |
| 鍵の返却 | 返す鍵の本数、方法、受領の確認 | 管理会社・貸主 |
3. 入居時と退去時の状態を比べられるようにする
国土交通省のガイドラインは、入退去時の状態をチェックリストや写真で確認することを、トラブルを避ける方法として挙げています。入居時の写真や管理会社への連絡履歴があれば、退去前に探しておきます。
写真は状況を確認する材料です。それだけで負担の有無が決まるわけではありません。撮影するだけで終わらせず、気になる箇所を管理会社と確認する作業も予定に入れます。
- 部屋全体と、気になる傷・汚れ・設備を、それぞれ分かるように記録する。
- 撮影日と場所を後から確認できる形で保存し、入居時の記録と分ける。
- 自分で設置したものと、もともとの設備・付属品を確認する。
- 立ち会いで確認した点と、後日回答になる点をメモする。
4. 鍵を返す前の最終確認
返却する鍵の本数や、室内の確認結果を管理会社と照合します。書面で気になる項目があれば、その場で説明を求め、不明点を残したまま進めないようにしましょう。
- 収納、ベランダ、郵便受けなどに荷物が残っていないか。
- ゴミや粗大ごみを、建物・自治体のルールに沿って搬出できたか。
- 鍵、スペアキー、貸与品など、指定された返却物がそろっているか。
- 立ち会いの記録や受け取った書面の控えがあるか。
- 精算書の連絡方法と、今後の問い合わせ先を確認したか。
5. 精算に疑問があるときは、根拠を分けて確認
国土交通省のガイドラインでは、通常の使用による損耗や経年変化と、借主の故意・過失などによる損傷を区別して考えます。ただし、契約の特約や個別事情によって確認が必要なため、一律に「払わなくてよい」と判断しないでください。
請求に疑問がある場合は、作業内容、場所、金額、負担の根拠となる契約箇所を確認します。契約書、写真、入居時の記録、精算明細をまとめ、解決しないときは地域の消費生活相談窓口などへ相談するための材料にします。